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DCT

 

 

こんばんはヽ(^0^)ノ

 

 

本日もご来場、ご成約ありがとうございます( ´∀` )

10年位前からでしょうか、DCTってよく聞きましたよね( ´∀` )

 

BMWは2010年前後の数年間にかけてDCTに非常に熱心で、

 

M3などのハイパフォーマンスモデルに加えて、

 

通常車種の上級グレードにもゲトラグ製の7速DCTを設定していました。

 

2つのクラッチで偶数と奇数のギアをつないでいくものです( ´∀` )

しかし現在では、BMW車のほとんどがZF製で8速のトルコン式ATになってしまいました。

 

普通のオートマのように乗れて、MTのようなダイレクト感があるDCTのメリットを

 

最大限に引き出したつもりでしたが、日本のユーザーからの支持は今一つだったようですね( ´∀` )

 

普通のトルコン式ATのつもりで乗ると「変速ショックがATより大きい」「ミッションの駆動音が大きい」、

 

さらにクリープ現象すらも「何かモタモタした感じで、結局踏まないといけない」、

 

下手な半クラッチのようだと不評だったそうです。

その一方で、ATより吹け上がりが良く、MTよりもスムーズであるという高評価も得ています。

 

ただし、そうした好意的な評価はあくまでアクセルを踏める時限定の事で、

 

大都市の富裕層をターゲットにした高級車としては、極めて厳しい評価に留まってしまいました。

 

渋滞の中で発進にモタつき、変速ショックでガクガクしてしまうとなると仕方ないのでしょか。

 

せっかくの最新技術であるDCTの評判が良くない事にBMWも焦ったのか、

 

あるいは予想の範囲内だったのか、折りよく新開発のZF製8速ATがF01型7シリーズに搭載され、

 

2009年にデビューしました。

 

こちらは「本物」のトルコンを搭載しているので発進は当然スムーズで、

 

なおかつ発進後は全域でロックアップ機構により直結されるのでトルコンスリップによるダイレクト感の喪失もありません。

 

さらにギアの段数増加と、変速レスポンスを改善した事で、

 

シフトダウン時のシフトショックやシフトアップ時のもたつきも無い、

 

となれば、よほど走りに振ったモデルでも無い限り、DCTの必要性が無くなってしまったのです。

 

F01型7シリーズの登場後、わずか数年で日本仕様BMWのほぼ全車がDCTではなく8ATに切り替わったのは、

 

ある意味当然かもしれません。

 

日本仕様からほとんどDCTが無くなったとはいえ、ドイツ本国仕様も含め、完全にDCTが消えたわけではありません。

 

ただし、純粋に走りを楽しみたいと考えるユーザー、

 

クラッチ操作が苦痛では無いユーザーにとっては依然としてMTが支持され、

事実日本以外ではBMWのMT車が数多く存在する事や、

 

優秀な8ATが登場した事で、DCTの存在意義が薄れているのも事実です。

 

BMWにDCTを供給しているゲトラグ社が、

 

2015年7月にカナダの自動車部品メーカー「マグナ・インターナショナル」に買収されたというニュースです。

 

さらに同時期、BMWの幹部が「今後は“M”にもMTを設定しなくなる可能性がある」と気になる発言をしています。

 

BMWはFF用の6MTや6MTに関しては日本のアイシンAWから供給を受けており、

 

トヨタとの提携が進行していく中で、トランスミッションに関しても何が起こるかわからない状態です。

 

部品メーカーの再編や自動車メーカー同士の提携などの動きが加速している事から、

 

BMWにおけるDCTの立場も、今後はやや不透明と言えるかもしれません。

 

ではまた!

 

 

 

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